[PLAY] ガラスの仮面＠青山劇場

フォトアルバム

　さてここが頑張り時（遊びで頑張り過ぎｗ）、ソニマニ帰宅後４時間睡眠でま
た出かけなくては、くそ暑くて頭痛があっても観に行かなければならない芝居が
ある。貫地谷しほり（北島マヤ役）とマイコ（姫川亜弓役）によるガラスの仮面
の生舞台、映画のアナ雪と並んで今年観なければならない重要な出し物。チケッ
ト購入の時からこうなる（＝睡眠時間が削られる）ことを承知でいたのだから負
ける訳には行かない。
　猛暑の表参道、屋外で並んだのは焦ったが無事入場、前から９列目。さすが不
朽の名作、母娘親子で来てる人もいる、まあメインはお母ちゃん世代ですが、決
して若い子も少なくないです。写真の花がイカしてる(^o^)、公演パンフレットと
クリアファイルを買って座席へ。
　さて緞帳が上がる、こりゃすごいお芝居だ、先ず一路真希演じる月影千草に圧
倒。そして、役中役のマイコも素晴らしいの一言。どんな素晴らしい舞台装置も
関係ない、役者の力を見せつけるような舞台、まさにガラスの仮面が生舞台化さ
れたことの意味がビンビン伝わってくる。テレビでしか観たことのない女優たち
が、魂をぶつけているのは、美内すずえの原作の中だけではなく、実際に目の前
で演じている女優が戦っている、圧倒的な世界が最高！なんと言っても、物語を
知らない人はいない名作、これを舞台で再現することで、どんなことを観客が期
待しているかを考え尽くして彼女たちは舞台に立っている、と言う覚悟が感じら
れて気迫に満ちている。原作のイメージを壊すことなく、出演者の女優魂が舞台
で素晴らしいスパイスになっている。さて前半ではまだ地味な役所でこれは、と
言うシーンのない北島マヤも、後半にはどんな演技を見せてくれるのか（てか、
貫地谷しほりの声でビクトリアスのトリーを思い出してしまう自分が問題あり笑）。
　後半はいよいよマヤと亜弓の直接対決。まあそこも見ものだが、一番のクライ
マックスは千草が生死をさ迷うシーンか。前半で母親に死なれ、後半では演技の
師匠までも失いかけるシーンでの貫地谷さんの号泣が気持ち入っててもらい泣き。
　これはきっとリピーターもたくさんいそう、これが演劇だ、と言う面白さがあ
る。虚構が見事に現実を越えるような感動を生み出している。貫地谷さんやマイ
コさんも好きだけど、これは女優目当てではなく物語そのもの、少女コミックの
傑作を舞台化することそれ自体に興味があって取った。いやー、チケットが取れ
て本当に良かった(^o^)／帰りが先ほどのカンカン照りから雨に変わる様も、なん
だかお芝居の続きを見ているようでした。