[ART] Jackson Pollock Exhibition @ National Museum of Modern Art

　２月から始まっているジャクソン・ポロック展を観に竹橋の国立近代美術館
へ。朝は曇っていて今日も寒いのかな、と思ったが、天気予報によれば午後は暖
かいらしい。美術館に着いてみるとまるで人がいなくて休館日か？とビビったが
ちゃんとやっていた。上野公園は美術館めぐりの人だけじゃないと言うのもある
が、モダンアートは暇と金のあるご高齢者たちの興味の範疇ではないようだ（苦
笑）。
　前半はポロック初期の作品、シャーマニズムに傾倒していたとあり、現代芸術
と言うよりプリミティブアート（古代遺跡の壁画でも違和感なさそう）みたい
だったりアウトサイダーアート（若い頃アル中でその当時のリハビリ作品も）み
たいだったり。
　ようやく中盤からモダンアートっぽくなる。Kandinskyのような抽象画だが作
風は全く違う、ポーリング（カンヴァスに直接絵筆を充てるのではなく液体塗料
を筆を使って振り撒く塗法）のタッチが特徴的。
　しかしその面白さは上映中の短編映画を観てやっと分かった。彼の描き方はま
さにパフォーマンスで、意外と銭湯絵師と近い感じ。カンヴァスが大きく、短い
時間の中で直感的に勢いよく筆を進める描き方。つまり、ポーリングで出来上
がった作品には強いダイナミズムがあるのだ。塗料の上に塗料が重なる多重性も
ある、絵の具のはしゃぐ姿、踊る姿がポロック作品。
　美術館を出ると確かに晴れて小春日和な暖かさ、皇居ランはしないけど散歩し
たくなる陽気。