[MUSEUM] 北京・故宮博物院200選＠国立博物館平成館

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　これも先日のゴヤ展同様、もうすぐ終わりと聞いて行きたくなった（笑）、ま
あ久しぶりに国立博物館の建物が観たくなったんで。
　上野公園は平日日中は静かだが、国立博物館の敷地（門をくぐって更に平成館
にたどり着くのに３分くらい歩く）に入るとほぼ切れ目なく人の行列。基本的に
昭和館の方が好きだが、平成館もでかい、30年40年経てばこの建物も歴史的価値
を持つのだろう。
　中は確かに混んでいる。コインロッカーもほぼ満杯、一番隅のロッカーに荷物
を預ける。内装は照明がシャンデリアだったりしてそこら辺は抜かりがない。
　で、展覧会の方は、中国・北京市の故宮博物院所蔵の文物200点の展覧会。こ
の国立博物館と言う建物も日本の文物を集めた国家権威のための博物館と言う様
相があるが、故宮博物院（かつての明朝、清朝の王宮であり、ラストエンペラー
の映画でも馴染み深い紫禁城である。天安門広場はこの広大な王宮の入口前の広
場である）の宝物とあれば間違いなく中国四千年の歴史が詰まった展示品だら
け。
　前半は書と絵画が中心。もう、12世紀とか13世紀とか、西洋絵画にそんな古い
もの観たことない（あるんだろうけど公開する価値がないのかも）。銅器とかに
至っては紀元前11世紀とか、明らかに歴史ではなく考古学の領域。さすがに陶器
は12世紀くらいだけど。
　なぜか書や絵画にはやたらと朱印が押されてる。まあ“一級文物”の証と言う
意味なんだろうが。楷書、草書、行書と文字の種類もいろいろ。
　後半には宮廷衣装とか皇帝の着た甲冑なんて品も。そう、全盛期の清は一大帝
国（今の中国より大きい？）、この頃すでにチベットも領土だった（ただし乾隆
皇帝がチベット仏教を信仰していた、と言うのはあるが）だった訳で、ものすご
い国家権力の後ろ楯からくる品格、完成度、歴史的価値などもろもろが圧倒的な
存在感を放っている。
　混んでいたとはいえ、全部鑑賞して２時間半のボリューム、水泳疲れにも関わ
らず最後まで一気に。
　それにしても、平日の美術館、博物館に来るたび、お年寄りパワーすげえと思
うよ、高齢者サービスは介護がすべてじゃない、ぅか。