[ART] アールデコの館＠庭園美術館

　今日も午前中、体調不良で床から起き上がれなかった。しかし先週金曜日のよ
うな頭痛と気分の悪さの複合したものではなく、純粋な頭痛。もちろん持病の蓄
膿によるものと思われ、来月の手術で早く完治させたい。せっかく無職は無職な
りにやらなければならないことがたくさんあり（退職後の官公庁系の手続きもた
くさん残っているし、次のキャリアに向けての準備や勉強しなければならないこ
ともたくさんある）、むしろ無職だからこそ自己管理をしっかりやって過ごさな
いといけないのにこの体調は今や大きな壁。何をすべきかと言う足し算で計画を
立てても結局できないことが多くて、何はしなくて良いかと言う引き算をしなけ
ればならなくなる。まあ健康だからといって人間の能力には限界があるのでどこ
かで引き算は必要だが、少なくとも引き算を減らせる施策は打たなければ。
　午後もやりたいことがたくさんあるが、とりあえず庭園美術館＋αだけとし、
プールと牧瀬姐さんモデルの展覧会＠渋谷70Mantasはあきらめる。
　イヤービックリ、平日昼間と言うのにチケット売場で行列（今回の入場料は
800円）。土日の展覧会でもこんなに混んでることはあまり見たことがない、お
そらく改装のため長期休業のお知らせが港区の広報に載って（注：11/1より改装
のため約２年半休業予定）近所の人たちが集まったのではないか。だってノリが
目黒のさんま祭り（笑、ってはいけないか）。地元の方々らしき高齢者の方も多
いが、良いカメラを持った人も多い。街角めぐりマニアにとってもこれは見逃せ
ない展覧会のようだ。
　実際、今回は撮影ＯＫ、お年寄りだってみんなカメラを構えてる。イヤー、展
覧会にカメラを持ち込んで撮影できると言うことがこんなにテンション上がると
はね。と言うか実は先週新しいコンデジを買ったのだ、今まで使っていたデジカ
メは調子悪いし、スマートメディアと言う記録媒体も時代遅れ（もう電器店に商
品在庫がない！）だし、予算１万くらいで安いのは買えるので、アイドル撮影会
が１回7000円くらいの相場なら買い替えた方が良い、と気づいたので。
　と言う訳で、展覧会で撮影できる、買ったばかりのコンデジをトライできる、
アールデコ建築マニアが集合して大撮影大会になっているなどの要因で先ほどま
での頭痛も吹っ飛ぶほどテンション上がりまくり（マジあげぽよ！）、100枚以
上って7000円出してるアイドル撮影会より撮りまくってる、コストパフォーマン
スが良すぎる（笑）。
　個人的に特に萌えるのがマントルピースの彫刻と室内灯。マントルピースの彫
刻は銭湯の懸魚マニアにはタマラナイでしょう、金属で作られた彫刻は１つ一つ
手作りと思われ、皆違う模様が彫られている。室内灯、つまり広義のシャンデリ
アも同様。銭湯建築でもいくつかアールデコ建築の名湯はあるが、何しろアール
デコ建築の粋を尽くした旧朝香邸の真髄はこれまた皆デザインの１つ一つ異なる
室内灯にあると言っても過言じゃない。もちろん庭園もこの美術館のウリの１
つ、こちらもくつろげる。
　と言うことで、アールデコ好きはもちろんのこと、銭湯マニア、町歩きマニア
も行かないと後悔する素晴らしい展覧会。10/31まで。多分今度の土日は激込み
間違いなし！

Date: Fri, 28 Oct 2011 19:56:56 +0900
Subject: 庭園美術館ライトアップ

　改装閉館前最後の３日間は夜間ライトアップがあると言うことでまたしても目
黒の庭園美術館へ。平日夕方なんてお年寄りだけじゃなく女子会なグループやら
カップルやらついでに子連れファミリーやらいろんな人たちで更に賑わってま
す。
　実際にはライトアップはやや地味なものでしたが、１階ロビーのグランドピア
ノで演奏会、エリックサティのジムノペディの生演奏が聞けるなんてラッキー
だ。いわゆるクラシックのピアノ曲（ショパンとかチャイコフスキーとか）と較
べるとずいぶんとシンプルな楽曲だ、と言う印象。何しろ演奏者は楽譜なしで弾
いているし、片手演奏のフレーズも多い。やはりアールデコの館で聴くのはシン
プルな現代曲が合う。
　もちろん館内も見学、ガラス工芸品（室内灯など、ルネ・ラリックの官能的と
も言える電灯とか素晴らしい！）、金属工芸品（マントルピースなど）粋の極
み。何回来ても気分が上がる素晴らしい空間です。んでる部屋は前回も見ている
のでスキップ。
　和風庭園はややお化け屋敷テイスト（笑）。外から眺めた美術館はまるでホテ
ルカリフォルニアみたい。そういや昨日のプラタモリのロケーション、浜離宮も
久しぶりに行きたいな。