株式会社８９３＠赤坂レッドシアター

　今日は夏バテ＋寝不足でダウン、昼間はひたすら寝てた。退職＋再就職活動へ
のスタートダッシュがダメダメだなあ、と思いつつ、頭痛薬も効かないような頭
の痛さでは何も出来ない。夕方４時に無理やり起きて出かける支度、銭湯巡りと
夜遊びの計画はやめにしたが、紗々ちゃんのお芝居はなんとしても行かねば、
紗々ちゃんだって本公演直前で首をおかしくしながらも頑張ってるんだから。幸
い劇場も赤坂見附駅からすぐ近くだから、地下鉄に乗ってしまえばなんとかな
る。電車の連絡も良く、開場前に無事到着。
　会場は赤坂見附駅前通りの飲み屋街に控え目な存在感（って、真っ赤な看板は
かなり目立ちますが）の劇場。これまでのお芝居の会場だった下北沢のシアター
７１１も味わい深いハコだったが、やはり赤坂に来たことで“大人の階段上っ
た”感があり、役者としてのステータスが一段上がった感慨がある。共演者も木
根尚登さんとか岡田眞善さん（お父さんの岡田真澄さんそっくり！）渋谷哲平さ
ん（懐かしい！と言うか、役名も渋谷哲平のままｗ）とか名の知れた役者さんが
並ぶ。開演前のＢＧＭがまた80年代洋楽でツボ。客層は若い女の子が一番多く、
次がオバサマ方と言う感じ。キャパは250人くらいかな。
　そんなに小さいハコではないのに役者さんたちは基本地声でセリフを言う、し
かもヤクザ会社のオーナー、アユミ役、普通の役でも発声が大変なのに、男社会
の中での男勝りな役を見事な演じ、とても力強い存在感でした。しかも名セリフ
が多い！弱い者の味方としてのヤクザの存在の意味を語るシーンなど、クライ
マックスでしゃべりそうな良いセリフがたくさんあって素晴らしい！前半にセリ
フが多いので終演後にはやや印象が弱いのが本当に残念。
　それにしても、四歳の子役の生舞台ってスゴすぎる、セリフを覚えるだけでも
大変なのに、他の役者さんたちのセリフに切り込むタイミングもバッチリ、最近
の子役はみんなスゴイ！そんな訳で子どもの観客（幼稚園のお友だちかな？）も
ちらほら、どころか隣の席が子ども（笑）。それなのにドラマがヤクザの物語だ
し、エロいセリフも結構多い（アユミなんかその名の通りケツ捲ってます、エロ
いと言うよりカッコ良かったけど）。で、岡田さんが観客に向かって謝るセリフ
も（笑）。そんな訳で、老若男女問わず楽しめるストーリー。何より、芝居の根
本的な前向きさ、パワフルさ、明るさは単に楽しいだけじゃなくすごく元気をも
らえるドラマ。いちおうミュージカル仕立てで歌うセリフもあるし、敵方のヤク
ザの頭はマイクを持ってカラオケよろしく歌うシーンもあり、観客が手拍子で参
加するステージ。涙出るくらい笑ったり、すごく和気あいあいとした雰囲気で
カーテンコールを迎えた役者さんたちのチームワークの良さ。病み上がりをすっ
かり忘れて楽しむことが出来ました。