[MOVIE] 人生、ここにあり＠シネスイッチ銀座

　イタリアが精神病院を全廃したセミドキュメンタリー映画を観に銀座へ。先週
公開になったばかりと言うことで平日にもかかわらず席が半分以上埋まる人気ぶ
り。タイトルがイマイチだと思ったが、原題のSi puo fareも「やればできる」
だからあまり変わらないｗ
　物語は精神病院の慈善労働患者たちを組合として独立させ、社会に受け入れら
れるまでをコミカルなヒューマンドラマとして描いている。日本で言うとNPO法
人の活動のセミドキュメンタリーみたいな感じか。作品としては特筆するポイン
トはあまりないが、やはりイタリアで精神病院を廃止したと言う事実が興味深
い。
　精神障害者の問題は見た感じ、社会の過剰な能力主義の問題のように思える。
社会への不適応の選別ラインをどうやって引き下げるか。重度の患者が無理なの
は仕方ないにせよ、作品に登場する患者には暴力事件、婦女暴行などの前科を背
負っている人もいるようだ。しかし、彼らが社会に成果を還元出来たことで、精
神病院撤廃は実現したのだと言うこと。要するに“Yes we can!”がこの映画の
タイトルでありメッセージでもある。