[ART] ART BRUT JAPONAIS展@埼玉県立近代美術館
<2011/05/08(Sun)>
連休の最終日、先日のヘンリーダーガー展にチラシが置いてあったアール・ブ
リュット・ジャポネ展を観に埼玉県立近代美術館へ。どんなレベルの作品がある
かは未知数だが、アウトサイダーアート好きには待ってました、と言う感じの展
覧会。昨日、雨の中の外出で体力を奪われたようで、昼まで起きれない体調だっ
たが、午後無理矢理起きる(笑、と言うか、引きこもっている方が不健康な気が
して)。北浦和の埼玉県立近代美術館は学生時代に行ったことがあるきり、それ
以来。
北浦和西口から歩いて7分くらい(うち4分は浦和公園内)、期待を裏切るど
ころか、あまりに濃い内容に、2時間半たっぷり鑑賞、閉館間際まで観ていた。
さすがにパリのアル・サン・ピエール美術館に出展し、凱旋してきた作品ばかり
で、ハズレの作品は殆んどない。モチーフの選び方のユニークさ(映画ポスター
を空想で描く)だったり、平凡なモチーフでも作者独特のタッチが個性的だった
り、発想が明らかに常人を超えていたり(空き缶で家を建てて実際に住んでいた
り、独りで石田三成の城を建てたり)、何もかもが驚きに満ちていて、飽きるこ
とがない。
見た目にインパクトがなくても、解説に作者の創作過程の説明があり、特異な
集中力で描きあげられた作品(3分で画用紙いっぱいのデッサンが作成された
り)、逆に散漫な集中力にもかかわらず、個性溢れる作品に仕上がっていたり。
展示作品数が多いこともあるが、無名アーティストばかりでこれだけ見応えが
ある展覧会は驚きを通り越して歴史に残る衝撃的事件ですらある。