[MOVIE] あんにょん由美香（範田紗々トークショー）＠ポレポレ東中野

　紗々ちゃんのトークショーがあると言うので、ポレポレ東中野へ。と言うか
ぶっちゃけ、紗々ちゃんも良いと言ってるし、以前ちょっとブームになっていた
作品なので、この機会に観たかっただけ（笑）。なんか予定より早く着いたの
で、辺りをブラブラ（実は猫活してました爆）、しかし今考えたら、紗々ちゃん
入待ちすりゃ良かったな、と。
　トークショーと言うことでかなりお客は入ってます（60人くらい？）、とはい
え、紗々ちゃんファンは最前列および２列目まで、やはりマニアな映画ファンが
多い様子（そういう場所にお呼びがかかるのは良いことです）。
　トークショーは30分くらいやったんでしょうか。もちろん紗々ちゃんは出演し
てる訳ではありません、そうではなく、この作品が紗々ちゃんの一人映画デ
ビューだったからｗ
　この松江監督と言う人のスタンス、かなり好きだ。エロスをサブカルチャーと
してとても自然体で認めているし、かと言って、認めない連中に向かって説教す
るようなオヤジ臭さもない（と言うか、監督がこんな若い人とは思わなかった、
もっと人生の酸いも甘いも味わい尽くした人がメガホン取ってると思い込んで
た）。
　とはいえ、本編を鑑賞したが、結構松江監督が自分の趣味をゴリ押ししたよう
な感じがなくもない。もちろんドキュメンタリーなので、林由美香と言う伝説の
ＡＶ女優を分かった振りをして勝手な創作で話を膨らまされてはサギだ。でも韓
国で出演した「東京の人妻　純子」にのみこだわって、林由美香の生き様はあま
り見えて来なかった（紗々ちゃんが感銘したと言う「ＡＶ女優をやってないと自
分じゃないから」と言うセリフも、前述の作品よりずっと前の、10代の頃の発
言）。とはいえ、監督がこの作品に拘るのには理由がある。彼が在日二世だか
ら。アダルトと言う世界で日韓をつないだ彼女に拘るのは、彼の立場からすれば
重要なのだろう（紗々ちゃんも韓国ではないが、中国の業界イベントに呼ばれた
ことが何度かありますね）。彼女が30代半ばで逝去したことより、この作品が世
の中でどう受け入れられたかより（この作品を唯一日本人で所有しているのが、
大学教授と言うのも、笑って良いのかビミョー（確かに日韓文化交流の材料とし
ては大事だが））、この作品にいくつか隠された謎を監督と一緒に解き明かす過
程を楽しむのが正しいのかもしれない。
♯と言う訳で、映画全部観たらカツナイには絶対間に合わない（自爆）。