[MOVIE] ねこタクシー@新宿シネマスクエアとうきゅう


<2010/07/19(Mon/Hol)>
 単純に猫がたくさん出てくる、と言う興味で見に行く。もう都心ではこの歌舞
伎町に昔からある映画館しか上映してないが、とにかく歌舞伎町へ。もう上映期
間も残り少なく、人入ってないのだろう、と思いきや、結構人気ありました。
 観てみると、猫映画と言うより、RAILWAYSみたいな、中年男の再生の物語。カ
ンニング竹山なんて役者としては素人に近い主役だが、口数少ない作品で、昭和
の善き時代の作り方に近く、居心地の悪くない映画。
 中年男の再生と言っても、当然実際にはこの映画のようには行かないだろう。
つまり、周囲の目が暖かいのが泣けてくる。あんな風に応援してくれる家族は大
したものだ。山下リオって、ちょっとツッパっているけど根は素直、と言うのが
ハマリ役?
 で、肝心の猫ですが、映画の中で演技できる動物ってすごいな。猫によって人
になつくなつかない、はあるにせよ、登場の役者に確実になつく、と言うのは至
難の技のはず。元気のない時の表情ってどうやって作ったのだろうか?
 最近は動物愛護の問題もよくニュースで見掛けるようになった(と言うか、個
人的に最近そういうニュースに目が行くようになったのかもしれない)。ネコバ
バ(ダジャレが酷すぎて却って笑える)の言い分には十分共感するし、一方保険
調査員の理屈も重要な視点。少なくとも、そういう見方も提示しているので、こ
れから議論して行けば良い。猫は本当は癒しのために存在するんじゃない、むし
ろ、“師”として存在する、そんなことを教えてくれる。
 タクシーはいろんなところを走る。特に気になるのが住宅街の路地中へ入って
いくところ。銭湯巡りで路地を歩きまくってる身としてはどこか当てたかったが、
結局分かったのは光る観覧車から横浜だと分かった。
 映画館を出たら、日差しは相変わらず強いが、蒸し暑さはなくカラッとした気
候になっていた。