[MOVIE] Bronenosets "Potyomkin" by Sergei Eizenstein 戦艦ポチョムキン／セルゲイ・エイゼンシュタイン監督

　再び古典中の古典から。これは確か２年前のロシア・アヴァンギャルド展で
かった記憶が。
　革命の季節、と言う、時代の熱気を収めた、と言うのもあるだろう。しかし、
その熱気を８５年経った今も映像を通じて伝える作品のスゴさは全くもってスゴ
イの一言。サイレント時代の映画なので、たまにセリフのような字幕が出るだけ
で、音声は全てサウンドトラックが語る。つまり、音楽と映像の極地とでも言う
べきものがこの作品の骨格であり、また全てである。小説などで過去の史実が現
代に伝えられたものは沢山あるが、おそらくリアルタイムで映像ごと時代をパッ
ケージ化することに成功した作品は先にも後にもこの作品を超えるものが出て来
るのは難しいかもしれない。そのくらいの迫力が何度観てもある。

<2014/01/12(Sun)>
　と言う訳で「戦艦ポチョムキンБроненосец Потёмкин」を
DVD鑑賞。やはり歴史的映画作品、ノートPCのショボい画面で観ても十分感動す
る。とても100年前の映画とは思えない、サイレントであるがゆえの途方もない
ほどの画面の躍動感。ロシア革命と言う史実を描いている。と言うこともあるだ
ろうが、私にはどれだけCGなどの優れた映像技術が現れても、いまだにこの映画
の圧倒的な迫力を超えた作品は出てきていないと思うし、今後も出てくることは
ないだろうと思う（金のかかったハリウッド映画をパームトップのモバイル機器
で鑑賞して感動できると思う？）。