[ART] ルノワール展＠国立新美術館

　朝一で乃木坂の国立新美術館へルノワール展を観に行く。国立の美術館なのに
９時だと思ったら１０時オープン、10分くらいチケット売場に並ぶ。まあこのく
らい（40人くらい）の混み方なら想定範囲内。入場後もカフェでオレンジジュー
スで一服する余裕ｗ　まだこの建物も出来て10年経っていない、まだ乾いた印象
しか与えない。しかしそこは国が造った美術館、50年後にはきっと歴史を刻んだ
味わい深い美術館になっているのだろう。
　朝一でもやはり混んでる、前半は並ばないと観れない作品も。午前中は若い
カップルはポツポツで、高齢者の夫婦やオバチャン集団多し。:-)
　ルノワールが特別好き、と言う訳ではない。しかし、中学生の頃、美術館巡り
がマイブームだった頃から、上野に行くと必ず印象派の展覧会があって、必ずル
ノワールの作品がそこにあった。
　個人的にはなんと言っても前半だ。アンリオ夫人、ブージバルのダンスなどの
美人画（と言う言い方はしないか？）。ただ綺麗なのではなく、肖像画の中で生
きていた女性の幸福な時間を観る者と共有出来るだけのカンバスの存在感は息を
飲む。
　裸婦画になると、ルノワールはふくよかな女性を多く描く。先ほどの貴婦人た
ちとはまた異なる存在感。
　日本では老若男女問わず広く愛されているルノワール、今回の展覧会はボスト
ン美術館を始め世界中の美術館から拝借しての大展覧会なので見逃せないのはも
ちろんだが、以外と国内所蔵作品が多いのに気がついた。団扇を持つ少女に代表
されるように、ジャポニズムの影響はあれ、日本好きのルノワールが日本人に愛
され、日本人コレクターも多く、国内で作品に触れる機会が多いので、好循環で
ますます日本人ファンが増えるのだろう。
　画集と絵はがきを買って出る。ここは複数の展覧会があり、メディア・アート
展も無料なので覗いてみる。僕はナムジュンパイクみたいなのをメディアアート
と考えていたが（もちろんそういうテクノロジーのインスタレーション作品もあ
る）、半分以上がアニメとゲームの作品だった。正直言って、アニメやゲームは
インハウス的なアート、おうちでごろごろしながら楽しむモノ、と言う思いがあ
り、わざわざ美術館で観る、と言う気にはなれなかった。
　と言うことで次の目的地へ移動。六本木の住宅街で腹見せ猫に会えるとは思わ
なかった、六本木も意外な死角があるもんですね。10分くらい遊ぶ。