[CIRCUS] DAIHATSU CORTEO

　会社のイベントで原宿新ビッグトップでのCIRQUE DE SOLEILのステージを観に
行く。なんか珍しく仕事が早く片付いたので。
　結論を先に書くと、エキゾチシズムがたまらない。斬新なようでいて、サーカ
ス本来のジプシー的な哀愁がグッと来る。ヨーロッパにおけるエキゾチシズム
は、アジアまでは来ないが、東欧やロシアの香りがする。
　こういう辺境peripheralな文化はどうしても相反する二面性がある。物珍しい
エキゾチシズムを掻き立てる幻想的なサーカスのステージと裏腹に、彼らのよう
な辺境の人々は日常では差別の対象だったりする。シルクドソレイユは多分フラ
ンス人が中心と思うが、100人近い団員をみるとほぼ無国籍な集団。また、サー
カスには欠かせない巨人症、小人症の団員の個性的なホスピタリティが私たちの
日常と幻想の世界の橋渡しをする。道化師の底抜けの明るさと、イタリア語、ス
ペイン語、フランス語、様々な言語の歌詞と哀愁を誘うメロディで出来た音楽と
の混沌。ここにあるエキゾチシズムは、弱い者、迷える者に暖かく響く。
　もちろん、曲芸師たちの技も素晴らしかった。僕が見たかった空中ブランコは
残念ながらなかったけど、それでもサーカスに欠かせない様々な空中曲芸に息を
飲んだ。トランポリンやロープ吊りで自由に宙を舞う曲芸師たち、心を解放して
くれるパフォーマンスだった。