[ART] 丸山清人展＠芹川画廊+小妻容子展＠ヴァニラ画廊

・丸山清人「銭湯背景画絵師」作品展＠芹川画廊
　と言うことで、銀座一丁目の芹川画廊の丸山清人展に再チャレンジ。今日から
５連休で銀座のメイン通りはすごい人の数だが、裏通りに入ると結構落ち着いて
いる。中でもこの芹川画廊のある奥野ビル、ここが銀座か？と思うほど古びたア
パートビル、芹川画廊以外も殆んどの部屋は画廊になっているらしい。
　芹川画廊は地下、六畳くらいの狭いアトリエだが、畳二畳分の丸山さんの９月
５日の公開ペインティングで描かれた西伊豆の富士山がドーンと目に入る（左
手）。画廊なので売り物、300000円だそう。
　更に正面にはＡ３サイズ？の富士山の絵が10点ほど。全部見た角度が違い、前
景がそれぞれ富士五湖だったり駿河湾だったり。赤富士や大沼公園（北海道）
も。ただ、個人的に好きな見附島がないのがちと残念。半分くらいはすでに買い
手が決まっている様子。僕以外に見学者がいない時間帯だったので、画廊の女主
人に色々お話を伺うことができました。11月に再度ライブペインティングを企画
中とのこと、ＮＹで展覧会、と言う話も進んでいるらしい。取材も国内メディア
だけでなく海外メディアの取材もあるとか。たまたま他にお客がいなかったから
ではあるけれど、思ったよりゆったりと見学できました。２６日までの予定が
10/3まで延長されたようなので、お時間のある方はどうぞ。
　見終わったあとも、このビルの面白さを堪能。なんと言っても手動のエレベー
タですよ！自力で扉を開けるエレベータなんて、なつかしいじゃなく初めてです
よ！ワクワクしたのは言うまでもなし。そして、狭いたくさんの部屋はどこも個
性的なアートギャラリー。銀座の奥深さにやられました。

・小妻容子責絵展「刺青美女・縄の情念と柔肌の墨」＠ヴァニラ画廊
　もう一軒、銀座に興味深いギャラリー展があるので行ってみる。銀座６丁目の
第２蒲田ビル四階のヴァニラ画廊へ。フェティッシュやエロス、ＳＭなどの題材
の作品を専門的に扱う画廊、大妻容子と言う名前は知らなくても、ＳＭ雑誌など
の表紙で見かける機会はきっとあるはず。
　こちらのビルも先ほどの奥野ビルほどではないが、一癖ある貴重な建物。ここ
もテナントの多くは画廊の様子。ヴァニラ画廊は芹川画廊よりは一回り広いス
ペース。
　緊縛された女性の姿の作品が並ぶ。どの女性を背中に彫り物がある。なんと言
うか、成人向けの浮世絵とでも言いたくなる、非常に丁寧なタッチで緊縛と言う
古くからある性戯が描かれる。近くにいた見学者は外国人だった。和モノではあ
るが、このアンダーグラウンド性、万国共通のものだろう。２６日まで。