[J-MOVIE] 鉄道むすめDVD(時東ぁみ、遠藤舞、河西智美)


<2009.02.08(Sun)>
 「鉄道むすめ」のドラマ自体は最初時東ぁみ目当て(京成電鉄編)で見始めた
のだが、結構面白かった、と言うか、アイドルヲタのためでも鉄道ヲタのためで
もない、「大人の自分探し」が裏のテーマになっていることに気づいてから、こ
れは是非ヲタでない人にも見てもらいたい、それだけの価値があるドラマではな
いか、と思った次第。

・上田電鉄編/八木沢まい(河西智美)
 素の河西智美ちゃんは確かにAKB48らしいキャピキャピした感じがあるの
だが、観光案内役を兼ねた温泉観光地の駅長役と言うことで和服を来ていて、
ちょっと大人っぽい。そんなのどかの駅に認知証の女性が舞い込んで人騒動、と
言う物語。決して堅苦しくなく、優しいまなざしで高齢者社会の問題を扱う、と
言うのは、NHKドラマでもなかなか出来ないこと。若い女の子が主人公なのだ
から、ちょっとした恋愛物語があってもおかしくないのに、あえて彼女を中心に
せず、「高齢者の自分探し」を物語の柱に置いているところが新鮮で、かつ河西
智美の魅力をうまく引き出す絶妙なストーリー。KONTAって元バービーボーイズ
の人?

・東京モノレール編/羽田あいる(遠藤舞)
 こちらも秀作。新人の駅員が先輩から学ぶ、お客様から学ぶ。学ぶ相手はいつ
でも年長者、しかも複数の異なる相手から。そして遠藤舞ちゃん演じる羽田あい
るの謙虚な姿勢。人が“学ぶ”と言うことにおいてベストな見本を見せてくれる
ドラマ。“立派な大人”から何かを学ぶのはたやすいし、実はそう言う大人から
学べるものは割と決まりきったことしかない。学びが厚みをもつのは少し背中の
曲がった大人からも学ぶことに意味がある。次の世代をになう若い人が必要なも
のは、もちろん友達とかお金とかもあるが、そう言った今の時代に喧伝されてい
る「大切なもの」だけが大切なものではない。大きな事件は何もない、日常のさ
りげない出来事からさりげなく大事なものを教えてくれる秀作。むしろ今のNH
Kの番組の方が受け狙いっぽいところがあってダメだと思わせるくらい。安藤佐
耶香の先輩ヅラした先輩も芯が通っていて悪くない存在感。

・京成電鉄編/中山ゆかり(時東ぁみ)
 と言うわけでぁみにぃ主演の番組放送上の初回。新東京国際空港のある成田空
港駅と言うことでインターナショナルな様々なエピソードが詰め込まれている
が、いろいろ詰め込み過ぎてドラマとしてドタバタし過ぎていて分かりずらかっ
たのは残念。しかし、ぁみにぃの“笑わないキャラクター”、そして京成電鉄の
紺色の地味な制服から、このドラマが単なるアイドルヲタ、鉄道ヲタのためだけ
のドラマではなく、陰に隠れた硬派なメッセージをもっているんだ、と言うこと
にあらためて気づかされる。てか、今日のセカンドライフ見たかったな(なぜか
ブログの写真にはぁみにぃよりもカナちゃんの方が多いw。まぁ舞台公演と言う
ウレシイニュースがあったから良いか)