[MOVIE] トミカヒーローレスキューフォース爆裂MOVIE＠ UNITED CINEMA豊洲

　テレビだけでは飽き足らず、とうとう劇場公開版まで観に行ってしまった、オ
イラぐらいの歳の人は周囲を見渡しても子供の付き添いのお父さんばかり（苦
笑）。でもこの歳でもこういう映画の楽しみ方がある、作品の中に様々なパロ
ディを見いだすこと。つまり、製作者の「ネタ」を楽しむということ。なのでこ
れから語る感想はどうしてもネタバラシ大会になってしまうのだが、まぁここに
いる人でこれから観に行く人がいるとも思えないので書いてしまいます（笑）。
　前半に「トミカヒーローグランプリ」と言う小品。もちろん登場するのはレス
キューフォースのメンバーなのだが、下町商店街をレスキュービークルがぶっ飛
ばすと言うかなりエグイ企画（笑、そりゃレース用の車がこんなとこ走っちゃダ
メだが、彼らは人命救助を任務とするレスキューフォース、だからこういうこと
もやってしまうのだ）。スタートが立石（プログラムの解説には「盾石」とある
が）、途中には柴又帝釈天も登場する。そう、松竹映画の歴史を語る上で欠かせ
ない「男はつらいよ」への密かなオマージュが込められているのだ（立石ももち
ろん葛飾区）。そう言う炎神戦隊ゴーオンジャー（こちらは東映系）でも寅さん
のパロディが以前あったが、寅さんと言えばこっちが本家、さすがのリベンジっ
ぷり。もちろん下町だけじゃなく山の中のジグザグコースも走り、本格的なカー
レースも披露。普段家のテレビで見てる訳だが、たまにこうしてでっかいスク
リーンで見ると思いの外迫力があって楽しい。ハリウッド映画ならもっと派手に
やるだろうけど、こちらは普段のテレビ映像とのギャップを楽しむのだ。
　そして本編、「マッはトレインをレスキューせよ！」相変わらず悪役ネオテー
ラは安田大サーカスの声だが、悪役メインキャスト、ドクターマドゥは南キャン
の山ちゃん、これがハマり役で大爆笑！全然元大科学者らしくないアヤシさ満開
の存在感がもうそれだけで面白過ぎ！そして仮面ライダー本郷猛、もとい、藤岡
弘がＲ０で登場ですよ！戦隊ヒーロー物の由緒正しき歴史が後継されています、
スバラシイ！
　ゴーオンジャーも様々なパロディで大人ウケしてますが（こないだのスケバン
刑事パロディはかなりの反響がありました）、レスキューフォースもなかなかの
ものでした。イケメン石黒隊長のドジっぷりもゴーオンゴールド須藤大翔のそれ
に負けてないし。ホント今時の戦隊ヒーロー物は大人も楽しめます（と言うか、
僕らが子供の頃の戦隊モノも大人がこうして密かに楽しんでたのかしら？何しろ
大人になってからでないと分からない楽しみ方ですからねｗ）。