シュガー＆スパイス＠ワーナーマイカルシネマズ市川妙典

　岩佐真悠子ちゃんが出演の映画を観に妙典へ。沢尻エリカ嬢には興味ないけど、
これまでの真悠子ちゃん出演映画は都内単館上映だったのに、こうして千葉の
地元でも観れるのは彼女の人気のおかげでしょう（感謝）。帰りに風呂屋に行く
つもりなので、風呂道具を持って映画館へ（笑、もちろん野郎１人で観に行きま
す:-)）。しっかし、数年前までは何もない荒れ地だった妙典に、こんな立派な
映画館ができたとはねえ。ありがたい、と思う一方、この地域に似合わない物が
立ってるなあ、というのも正直な感想（爆）。あと、Chiba Walkerとかに上映ス
ケジュールを書いてくれないのはなんだか（シネマコンプレックスで毎週上映作
品が変わるので都度スケジュール調整しているらしい）。今回はたまたま映画館
到着後１時間後だったので、食事をしてからのんびりと、と余裕の鑑賞ができた
が、もう１本観たい映画「バックダンサーズ」なんか4:10からの１日１回の上映、
これ見逃したら次の日まで待ちかよ（苦笑、こちらは別の映画館で観よう）。
ふーん、最近の予告編は館内が明るいまま上映するんですね、本編上映の時によ
うやく完全消灯。
　さて作品、山田詠美の原作はショートだったのに、２時間強の長い作品って？
原作はグランマが主人公の物語だと思っていたが（というか原作は大人の恋物語
中心の短編集で、この「風味絶佳」のみ若者の恋愛ものだった）、映画では完全
に若い二人の恋愛ストーリーに。こりゃ原作とは別作品ですね。
　真悠子ちゃん演じるヨウコ、最初のセリフが「ヘタね」は期待に応えてくれる
なあ（笑）。肩にタトゥーシール貼ってたけど、もし水着グラビアやってなかっ
たら、タトゥー入れてたかもしれないなあ。ヨウコの恋人役、あんなお調子者っ
ぷりは自分と全然違うので共感はしないが、振られた時のつらさは共有しました
(^o^)
　原作ではグランマが主人公、と先に書いた通り、映画でもグランマが大変重要
な役だと思っていたが、夏木マリさんがいい存在感を出していて、この映画の良
さは彼女の存在にあると思います。横田基地が舞台ということで田舎ながらアメ
リカの雰囲気がちょっとした異国情調を付け加えているのも悪くない隠し味、ま
ぁそれを言ったらあの黄色一色のガスステーションがいいですね（笑）。
　さて主人公の話に。沢尻エリカさん、タイプの女性でないことは冒頭で書いた
通りだけど、映画の中での美しさはやはりすごい（まぁすごすぎて近付き難い、
というのもあるけど）。この人は将来、夏目雅子や吉永小百合みたいに日本映画
の重要なアイコンになって行くのかも。柳楽クン、山田詠美原作のイメージにあ
った、控えめで優しい男性のイメージそのもの、と言う感じがします。彼の優し
さは彼の性格というかたたずまいにあると思いますが、原作ではガスステーショ
ン勤務の若者、と言うガテン系労働者の苦労を下地にした優しさ、と言う設定。
いずれにせよ、自分にはマネのできない優しさ（苦笑）。最後の慟哭はグッと来
たな、でもこの映画の答えは、振られた後成長して日常に戻る志郎が一番幸福そ
うに見える、と言う点。安心して映画館を出られました。