ミス・サイゴン＠帝国劇場

　発売後に席取したので、週末は取れず、平日早上がりで観劇することに。
つーか17:15開幕ってどうなの？（苦笑）１６時過ぎに上がって帝劇には16:45
頃到着。ロビーでおにぎり弁当を買って食べていたが、さすがにこの時間じゃ
ネクタイ姿は殆どいませんな。大半が有閑マダムなオバサマ方、あるいは学習
院に通っていらっしゃるようなやんごとなき身分に思われる方々、あるいは不
動産屋か何かで左団扇の遊び人オヤジ、とまあ、普段は接触するようなことは
なさそうな人たちがメインの客層、でもそれが面白くてミュージカルに手を出
しているのかも:-) なんか会社帰りだと言うのにお上りさん気分で帝劇特製ま
んじゅうなんて御土産買っちまったよ（笑）。
　さて公演スタート、本当はエンジニア役に筧利夫さんを期待していたのだが
（毎週「少年チャンプル」見てるんで）、残念ながら今日は別所哲也さん。まぁ
その代りキム役が知念里奈ちゃん、エレン役が高橋由美子さんだったから良し
としよう。
　と、ここまで書いて、何でこのお芝居、こんなに贅沢に役者を使っているの
だろうか？（各キャストがだいたい３〜４人でローテーションしている）まぁ
確かに長期公演でかつ１日２回公演と言うのはあるだろう、でも「放浪記」は
森光子さん１人でがんばってまっせ？役者目当てで観劇している人間にとって
は、当りはずれがあるのはちと困る（もちろんチャンと調べればどの公演に誰
が起用、と言うのは調べられるみたいだが）。
　それにしても、やはりミュージカルで聴く役者の声（もちろん歌）は本当に
声量がでかい。マイクを通していると言っても、あれは明らかにポップス歌唱
よりはオペラ歌唱に近い。ポップス歌手・知念里奈を知るものとしては、どう
やったらあんなに声量を上げられるようなトレーニングをしたんだろうか？と
思わせるくらい声量豊かで表現力豊か。つまり、奇をてらったところのない、
王道の戦中ロマンス、出演者の歌の上手さが感動を呼ぶ作品。
　ミス・サイゴンと言えばヴェトナム戦争を舞台としているが、イギリス産の
ミュージカルだったんだ。アメリカじゃ生々しすぎてエンターテイメントにで
きなかったのかな？いずれにせよ、政治的批判を抜きにして、純粋に素朴な感
動を呼ぶロマンスだ。でもよく考えるとクリスはヴェトナムのキム、アメリカ
に帰ってからエレンを妻に迎えることから悲劇になるわけだけど。
　終演は２０時前。その後出演者４人によるトークショーが。スペシャル企画
と言っているが、多分金曜夜の部くらいで毎週やっているような気もする、よ
く分からないけど（別所さんがお客様と直接やり取りする機会は少ない、と言っ
ていたから本当に滅多にない機会だったのかもしれない）。それにしても知念
ちゃん、もうポップス歌手は止めちゃったのかなあ、キム役仲間の松たか子さ
んが現役でポップスもやってるのだから、知念さんの新曲も聞いてみたいとこ
ろ。
＃それにしてもこのＭＬ（じゃないかも？）、映画ネタよりお芝居ネタの方が
＃最近多いな（苦笑）。