From be1773@ni.bekkoame.ne.jp  Sat Jan 24 02:10:17 1998
From: Cazou ACID Sanada 
 "'puffy@po.globe.or.jp'" 
Subject: [movie-fans:00050] EKOEKOAZARAK III
Date: Sat, 24 Jan 1998 02:08:18 +0900
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この映画じゃあ、藤岡君と渡辺さんにCc:しないわけには行くまい（苦笑）

	エコエコアザラクIII　〜Misa The Dark Angel〜
				監督：上野勝仁　主演：佐伯日菜子

　古賀新一原作のホラーコミックの映画化もついに３作目。ただし２作目
までの佐藤嗣麻子監督、吉野公佳主演のコンビではなく（残念無念）、Ｔ
Ｖ化で好評だった佐伯日菜子主演、上野勝仁監督に。
　それにしても客層が濃かったなぁ、いつもレイトシアターと言うとスノッ
ブな人種が多いものと思っていたが（シネ・ヴィヴァンとかテアトル西友
とかはそうだよな）、どう見てもこれから新人アイドルのミニコンサート
か何かが始まるんじゃないかと思われそうなオヤジ臭い男の子で（失礼な
言い方するなぁ、って自分もしっかりそのうちの一人なんだけど（笑））
ロビーが埋め尽くされている。確かに映画を観たら日菜子嬢以外にも美少
女大集合的なキャストだった（もちろんお茶の間で見かけるような有名ど
ころは日菜子嬢だけなのだが）。そんなわけでレイトショーにもかかわら
ず座布団を渡されて床に座っての鑑賞となった。
　と言うことで感想に行くと、やはりそうしたカメコ系アイドルマニアを
狙ったかのようなシチュエーションの設定はどうにも質の低下を感じざる
をえない。しかしそこは腐っても鯛の古賀新一の原作である、血しぶきな
ども使ってはいるが、心理ホラーとしてのすごさは変わっていない（もっ
とも、ホラー映画は素人だから、もっとすごい映画があるのかもしれない
けど）。怖さと言う意味での日菜子嬢の存在感は「ねらわれた学園」の方
がすごかったが、怖さと優しさを兼ね備えたキャラクターとしての黒いミ
サ役はやはり彼女のはまり役だと言うことがよく分かる。
　ホラーと言うか、オカルトと言うジャンルの作品（映画でもマンガでも）
のストーリーは、真面目に考えるとアホらしいものばかりである（もちろ
んそれによって社会風刺なども可能ではあるが）。とは言っても特撮技術
について語り倒すような鑑賞の仕方にも興味がない。ただ、そのアホらし
くもカルトな作品文化には独特のくせのあるこだわりがあって、そういう
こだわりがなんとも好きだ。
　かくして、アイドルとホラーと言う、Ｂ級映画の王道を行くような作品
にもかかわらず、公佳嬢時代には映画祭（ゆうばりファンタスティック映
画祭）で賞を受賞するほどの作品として昇華し、このシリーズも３作目に
入った。と言うわけで、日菜子嬢に興味のない人も、ホラーは怖くてダメ
と言う人も、一度騙されたと思って観に行ってみて欲しいです（笑）。

acid@po.globe.or.jp or sana@jmt