From sana  Wed Jan 10 12:28:02 1996
Date: Wed, 10 Jan 1996 12:27:44 --900
From: sana (Cazou "ACID" Sanada)
Subject: [movie-fans:00159] personal chart and comment

	Films 1995

 1.動くな、死ね、よみがえれ（ヴィターリー・カネフスキー監督）
 2.Love Letter（岩井俊二監督、中山美穂主演）
 3.東京兄妹（市川準監督）
 4.The Adventure Of Priscilla(Stephan Elliot監督)
 5.恋人たちの距離（ディスタンス）(Richard Linkslater監督、Ethan Hawkes,Julie Delpie主演）
 6.Desperado(Robert Rodriguez監督、Antonio Banderas主演）
 7.エコエコアザラク（佐藤嗣麻子監督、吉野公佳主演）
 8.Fresh(Boaz Yakin監督)
 9.Leon(Luc Besson監督)
10.Cold Fever(Fridrik Thor Fridriksson監督、永瀬正敏主演)
11.２００１年宇宙の旅(Stanley Kubrick監督)
12.ルパン３世〜くたばれ、ノストラダムス（伊藤俊也監督）
13.Speed(Jan De Bont監督)
14.Natural Born Killers(Oliver Stone監督)
15.愛しのタチアナ（アキ・カウリスマキ監督）

	９５年の映画シーン

  個人的に名匠だと思っているクシシュトフ・キエシロフスキ（ポーランド）、
アッバス・キアロスタミ（イラン）に続いて、ヴィターリー・カネフスキー
（ロシア）を発見したのが先ず大きな収穫。ただ、彼の作品は昨年早春に紹介
されたきり音沙汰なしで、ロシアの監督というとウラジミール・ソクーロフば
かりが注目されていたのが何とも残念。

  "Love Letter"は決して派手な作品ではなかったが、後々まで印象を残す女
優の使い方がすごくうまかったのだと思う。おかげで昨年は酒井美紀にどっぷ
りハマッてしまった（笑）。

  "Love Letter"の他にも、個人的傾向として「東京兄妹」、「恋人たちの距
離（ディスタンス）」、「コールド・フィーバー」と、地味ながら味わい深い
作品を選んだ。その一方で、ド派手な作品、「プリシラ」と「デスペラード」
がある。しかしいずれもハリウッド的テンコモリのエンターテイメント作品と
は毛色の違うクセのある作品。前者はドラッグクイーンを主人公にしているが、
強烈なまでにヒョーキンな彼らのパフォーマンスと、カラフルとしか言い様の
無いファッションが有無を言わさず観る者を楽しませてくれた。後者も、イン
ディーズ出身の監督らしい、自分のノリを押し通したキャメラワークが強烈だっ
た。

  強烈さでは、分野は違うが「エコエコアザラク」を入れてみた。基本的に僕
はホラーは嫌い。それでもこの残虐極まりないアイドル映画を入れてしまった。
吉野公佳が好き（笑）、ということだけでは説明できない、カリスマ性を秘め
た作品。

  最近は初期のスパイク・リーのようなブラック・ストリートの現実を描いた
作品がめっきり減ったが、ここに来て白人のボアズ・イェーキン監督による娯
楽指向作品「フレッシュ」が登場したことは面白いと思った。

  そして「２００１年宇宙の旅」。今更説明不要の不朽の名作、何年か置きに
劇場公開されるので、その時は是非劇場に足を運んで「ツァラトゥストゥラは
かく語りき」の大音響を浴びて頂きたいものである。

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