From movie-fans-request@mclaren Mon Jun 16 10:55 JST 1997
From: Cazou ACID Sanada 
Subject: [movie-fans:00004] Basquiat
Date: Fri, 13 Jun 1997 22:50:20 +0900
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	Basquiat	directed by Julian Schnabel

　はっきり言ってJean-Michel Basquiatの絵画作品に興味はあっても、
彼の人生を映画化することには大して興味がなかったし、観終わった今
もあまりない。言わば僕にとってはポップアートの流れの中にありなが
ら他のアーティストにはないプリミティブな力強さを持っていた、その
印象がすべてだった、ということ。
　この映画を見てはじめて彼がタヒチ系の混血だと言うことを知った。
確かにポップアーティストは殆どが白人で有色人種、ということだけで
本国アメリカでは衆目を集めたのかもしれない。しかし彼の作品が日本
で紹介されたときに（僕が大学生の頃だったと思う、だからまだ彼が死
ぬ前だ）そんな情報は知らされていなかった。
　いずれにせよ、アーティストと言う人種を聖人君主のように描かれる
のも、この映画のように普通の悩める若者のように描くのも、変な先入
観を植え付けられるだけで必ずしも嬉しいわけではない、デビッド・ボ
ウイのウォーホル役も個人的興味の範囲外である（Gary OldmannとElena
Lo:wensonに会えたのは嬉しかったけどね）。それでもこの映画を見て、
彼の残した絵画作品をもう一度じっくり観てみたい、という気にはなっ
た。絵画商人がまるでひらめいたように彼の絵を見てすぐに契約したよ
うに、彼の絵画作品がきわめて「直感的に」素晴らしい作品だ、という
ことを思い出させてくれたからだ。そして、そういう「直感」をあの頃
のようにもう一度呼び戻してみたい、と強く思った。

P.S.art-fansが廃止されているので、適当にCc:。

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