ミロ展を観に東京都美術館へ。晴天の連休後半初日、そりゃ上野は観光客
でいっぱい。まあだいたいは動物園に行くので、美術館までくると人気はま
ばら。
さてミロ展、先日のアフ・クリントとは異なり、誰もが知るアーティスト
にして、作風も唯一無二。ひとくくりにシュールレアリスムと言っても、ピ
カソも、デ・キリコも、そしてこのミロも、それぞれがはっきりした特色を
持っている。色鮮やかさとか、ファンタジックな柔らかい線とか、そういう
部分では説明できない、ミロの作品の味わいがある。
強いて言うなら、ポスターを手掛けるようになり、メッセージ性が前に出
てくるようになると、岡本太郎的な、ファンタジーというより強烈な存在感
とメッセージ性に似たものを感じた、それでもやっぱりミロはミロなのだが。