[ART] Hilma Af Klint展＠国立近代美術館

　帰省初日は久々の竹橋の近代美術館へ。マイミクさんの情報で、本人は酷
評していたが、こちらではなかなか美術館情報も入って来ないので、行って
みようかと。いちおうシュールレアリスムの祖とか言われてるけど、スピリ
チュアルに傾倒していた経歴は、私的にはアールブリュットだ(ちなみに、
スピリチュアル系アウトサイダーアーティストで一番好きなのはMadge Gill。
あの、モノクロ絵画で「アガる、ハイになる」テンションを持った表現はヤ
バい)。とりあえず、北欧のアーティストは、Vilhelm Hammershøiみたい
に個人的には当たりが多いので、見てみないと。
　さて竹橋、久々に皇居周回コースに出るが、もう暑い！盛岡は今でも朝は
肌寒いのに、気温差実感。とりあえず平日だが、GWなので混んでたらどうし
よう、と思ったが、幸い杞憂に。
　前半の北欧らしい日差しの弱い風景画も味わい深い。そして、スピリチュ
アルを体現した作品群、なんかもっとミステリアスな作風なのかと思ったら、
むしろポップな感じ。いや、ポップというより、「カワイイ」と呼んだ方が
正しい。カンディンスキーは原色に直線を多用するが、彼女は曲線、という
か円を多用する。これが抽象的イメージではなく、動物のデフォルメに置き
換えたら、まんまハローキティの世界じゃん！と思った。シュールレアリス
ムの祖というより、一足飛んで、カワイイ文化の祖なんじゃないかと。
　サイケデリックな作品もある。モチーフはPink Floydのアルバムジャケ
だろ、と思うような作品もあるし。とにかく、シュールレアリスムというく
くりには収まらない作家。
　そして、常設展がその倍くらいある。流し見で済ませたが、なかなか貴重
なコレクションもあり。ジャン・アルプの彫刻よかったなあ、とはいえ、
アーティゾン美術館まで訪れる（ちょうどジャンアルプを取り上げてる）予
定は帰省中に入れるのは無理。