「富江」舞台挨拶

舞台挨拶行ってきました。

　舞台挨拶は６人、女性はエンクミさんと美紀さんのお２人でしたが、
美紀さんが黒のスリーブレス、エンクミさんが純白のドレス？と言った
いでたちで好対照でした。ものすごく“大人の女性”の印象を与えるお
召し物である一方、やはり役柄の立場を色で表現したのかな？なんてこ
とも思ったり。
　もちろん挨拶のセリフも主役らしくしっかりしていて、大人だなあ、
と言うか、他の役者さんたちよりキャリアの長さを感じます。もう美紀
さんは自身もホラー映画は初めて、と言いながら、現場では後輩の役者
さんたちを指導するような立場になられたのだなあ、と推測だけで勝手
に感慨（笑）。しかし、エンクミさんって以前に比べるときゃしゃになっ
たような印象を受けましたが。

　さて、映画本編の感想ですが、もともと「富江」と言う作品、特撮な
どの視覚で訴えるというよりも、心理描写などのテクニックで観客を怖
くさせる作品、と言うことで、セリフが抑え目で間の多い作品だと思い
ました。ここでの美紀さん＝富江は髪の長い女。
　それにしても美紀さん、ホラーでもあのような存在感が出せるとは嬉
しいような怖いような（苦笑）。富江のモチーフはおそらく“魔性の女”。
スキャンダルの多い女優だったら地で出来てしまいそうなオーラなので
すが、それを演じ切ってしまったところに、美紀さんの演技力のすごさ
を感じます。でも、間違ってもスキャンダル多い女優にならないで下さ
いね（大汗）。エンクミさんの方も、かつてのようなおきゃんさは影を
潜めたものの、それでも女のかわいさを嫌味なく表現していることろが
素晴らしかったです。
　覚悟していたとは言え、やはり辛いのは全身バラバラにされて、首だ
けになった富江が台詞を言うシーン。ちょっとこれは夢に出て来ちゃう
かも（冷汗）。
　エンディングはもしかしてハッピーエンド？と期待していたところへ
救いのない結末。ホラーと言うよりも、絶望感、刹那感の残る映画です。
未来への警鐘と言う意味では、エンターテインメントと言うよりは意外
とメッセージ性の強い作品のようにも思えます。
　あと、パンフレットが脚本込みで１２００円となってましたので、持
ち金は少々多めに（ポスターその他グッズも色々ありました）。

＃エンディングテーマがテクノっぽくて私好み（笑）