「白線流しドラマロケ地訪問ツアー」 ４月２８日

　ドラマのロケ地の後追いはこれまでにも何回かやったことはあるが、いずれ もロケーションは都内でちょっとした思いつきで行けたものだった。しかし今 回は都心から200km以上離れた長野県松本市である。まあこれも強いて言えば、 ＧＷという時間の穴を埋める意味もある。がやはり、この距離で我ながら気合 いの入り方が違うな、と思ってしまう。そう、このドラマはもはや自分にとっ て「第２の高校生活」になっている。現実の自分の千葉高校時代もそれはそれ で夢中で過ごしてきたはずだ。しかし部活と受験だけのあの時代を思い出して も大した感傷を持てない。強いて言えば片思いの人にラブレターを書いて渡し たことくらいだろうか。なぜこんなことになったのか、それは多分、部活や受 験などの意義そのものをちゃんと見つめる余裕がなかったからだと思う。悩む べき時代に悩む時間を作れなかったからじゃないだろうか。くしくも、昨年暮 れから今年始めにかけて仕事に関して大いに悩んでいた時期があった。会社を 辞めて自分で事業を興そう、と言う話にも少し計画を立てたりした。結局今も その会社にいるが、悩み考えたことで僕にとって働くということは何か、と言 うことに少しは目鼻がついたような気がする。

　大人になってもこういう「悩み多き年頃」が考えるようなことをこの歳になっ てやっている、と言うことは、やはり「押し出されるように卒業してしまった」 人間の宿命だろう。今日の旅でそれに決着がつくとは思えないけど、３１歳最 後のモニュメントにくらいはなるだろう。

続きがあります。