牧謙次郎ライブ＠下北沢２５１

今日から客先常駐（冷汗）。

　下北沢を歩いていると、背広姿の人間なんて自分だけだ。今日は浮いてる、と
言う感覚よりも孤独感に近いものを感じる。真面目なサラリーマンにもならず、
かといって道を踏み外す勇気もなく、中途半端な自分に嫌気。２１世紀になった
ら、やっぱりきちっとけじめをつけたいものだ（もちろんドロップアウトする方
に:-)）。
　さて２５１、いつものようにすぐにマキケンファンの友達と会ったが、逆に言
えば彼女たちが簡単に見つかるほど人の入りが少ない（泣）。
　そんなこととは関係なしに、今日もマキケンのライブは突き抜けまくってるス
テージだった。いや、今日ほど彼の強烈な狂気を感じたことはなかった。もはや、
ロックと言うモダンユースカルチャーのジャンルの中で語れるような“熱さ”で
はなかった。もっとプリミティブな、霊に取り憑かれた霊媒師のようなヤバイも
のだった。アコースティックのマキケンは感情と言うメーターが振り切れるけど、
バンドスタイルのマキケンでは狂気と言うメーターが振り切れる。こんなアーティ
ストが今の日本に登場した、と言うことだけで、十分に日本の世紀末を感じさせ
てしまうほどの圧倒的迫力。彼にどういう形容詞をつけようとメディアの勝手だ
が、この「これは一体何？」と思わせる、どこにもない音楽、誰にも真似出来な
い強烈なパフォーマンス、牧謙次郎と言うアーティストの唯一無二の魅力。
　そして、テクノファンのオイラにとっては、打ち込みがドンドン良くなってる
のも魅力。一体プロデュースは誰がやってるの？気になりますです。「おかしい」
のトラックなんかはクラブミュージックとしても十分通用しそうな低音の太さだっ
たし、５曲目のトラックなどはPolygon Windowを彷彿とさせる、幻想さと狂気
が入り混じったヤバ目アンビエントトラックって感じで、ホントにこの人はジャ
ンルと言うものを無意味にするパワーがあるなあ、と思った。
　オムニバスライブと言うことであと２バンド観たが（４バンド目はさすがに遅
くなるので観ずに帰って来た）、決して下手でも嫌いでもないけれど、マキケン
のライブを見た後にはほとんど引っかかることのない音に思えてしまう。いちお
う紹介だけしておく。
No Stars Innovation: 紅一点のボーカルが髪は長いわ、背は高いわ、ミニスカ
ワンピースだわ、で存在感は満点だが、ちょっとオミズっぽくてアレだなあ、と
言う第一印象。しかし、純朴なＭＣとエンディングに近づくに連れて心底ライブ
を楽しんでる笑顔にちょっとホッとした。
絵ハガキ：女の子３ピースバンドってことでスタイルはカッコイイが、サウンド
はイマイチつかみどころなし。しかしＭＣがとっても天然でよろしい。:-)

1. 君を信じたい
2. 光の雨
3. ニュースのない日
4. Beautiful Rain
5. 空っぽな毎日
6. それは・・・
7. Destory
8. おかしい2000