手の届かない美少女、ということ

　世の中にアイドルと呼ばれるタレント、芸能人は数多い。最近の傾向としては、
親しみやすさがチャームポイントのアイドルが多いように思う。また、さりげな
く実力を見せつけるアイドルも増えているんじゃないかな。
　親しみやすさ、と言う点では、モーニング娘。、広末涼子などが代表格だと思
う。後者では、SPEEDとか藤原紀香あたりが代表かな。
　しかし、まなみさんはこのどちらとも違う、と言える。親しみやすい、と言う
ことは、友達感覚で付き合ってみたい、と感じるタイプのアイドルだし、実力派
はもちろんエンターテイナーとしてファンを引き付けるし、また、尊敬する人、
目指す人、と言う感じで同性からも強い支持を得ている。でも、僕がまなみさん
に対して覚える感覚は、「手の届かない美少女」。
　「メディア露出の少なさについて」で書いた通り、（個人的ではあるが、一般
的にもそう遠くないはず）彼女のイメージは「普遍的な初恋のイメージ」。それ
は、親しみやすさとは反対の、緊張して話し掛けることもできないくらいに初々
しい恋心を呼び覚ます女の子。
　親しみやすさとか、努力家肌、と言うのは、少なくとも僕個人の考えでは初恋
のイメージとは違う。そばにいる、けれど触れるのも恐いくらいに可憐な少女。
　個人的には、恋愛の原点はやはり「初恋」なのだ。ナンパテクとか、ねるとん
お見合いとか、そういう方法論があふれかえる世の中で、そんなこととは無関係
に、身近にいながら、手の届かないところにいる、そんな美少女の存在が私にとっ
ての最もリアルな恋愛だと思っている。まなみさんの存在は、僕にとっては「こ
の世のものとは思えないリアリティ」なのだ。