CLASSY

  CLASSYのまなみさんのコラムを読んでいる。雑誌名が示す通り、大人の
女性が読むファッション誌。個人的には、ボム！みたいな雑誌よりはこっ
ちの方が買い易かったりする（苦笑、いいのか悪いのか？）梅宮アンナさ
んの特集にはちょっと引いたが、コギャルファッションの猥雑さもなく、
それでいてありがちなフランス、イタリア信仰的な記事もない。多少ロレッ
クスなどのブランド信仰はあるものの、許せる範囲（って、アンタに許さ
れなくったっていいよ:-)）。そんな雑誌のカルチャーコーナーに、映画、
音楽と並んで本を紹介するコーナーを彼女が担当している。

　当然ここでも私は彼女の本好きに感心してしまうのだが、それにプラス
アルファとして、彼女の余暇の過ごし方の素敵さを感じて取れた。　私が
本を読む、と言う行為は、雑誌であれば当然情報収集にあるだろうし、小
説に関しては、読まないなりにも好き嫌いはハッキリしていて（基本的に
サブカル系を好む）、作者名で取捨選択が入ってしまう。しかし、まなみ
さんの読み方は何かそうした変にこだわった目的意識もなく、かなり沢山
の本を読んでおられるように見受けた（そうでないと、こういう書評を長
く続けるのは難しいはず）。あぁ、この人は対象の本に対して意味付けを
しなくても、本を読むと言う行為そのものが好きなんだな、と思った。

　今回のイッシューで取り上げられた本は吉野朔美（さくみ？）著の「プ
レゼントをあげる」。いかにもまなみさんが好きそうな、ほのぼのとした
普通の女の子の日常を淡々とした語り口で語られているような本のようだ。
私はまだ探し当ててはいないのだが、是非読んでみたい。それと同時に、
多分電車の中でこの本を読んでいる女の子を見掛けたら、好感を覚えるだ
ろうな、と思う。読んでる本って、その人の内面が出るからね。この雑誌
は、読書評でまなみさんらしさと言うものを読者に伝えている。表層的な
ファッションだけでなく、こういう部分でまなみさん的な女性らしさの普
及に努めているCLASSYと言う雑誌にもまた、敬意を表さずにはいられない。