安室さんの母、平良恵美子さん追悼の言葉(by DEEP ACID)


記:平成十一年三月二十一日(日)
 最初に事件の報道を聞いた時、悪い冗談かと思いました。あまりに
過激な事件に、作り話なのかと思いました。しかし、記事には事件の
内容が詳細に書かれ、誰も想像出来ないような酷い事件が起こったこ
とが少しずつ理解できるようになりました。
 犯人は恵美子さんの夫の弟さんだとか、車で3回も轢こうとした上、
車から降りてきて更に鉄パイプで殴る、などと想像するだけで身震い
しそうな事件の詳細が書かれているのを読んでも、自分の想像力をは
るかに超えた話として、何がなんだか分からない、と言う印象でした。

 それにしても、なぜ安室さんと言う、個人的にファンであるばかり
でなく、名実共に日本を代表する歌手の母親がそのような悲劇に遭わ
なければならないのか、その答えは今も分かりません。
 それ以上に、平良さんの著書「約束」で奈美恵さんを産み、育てた
母親としての気丈さ、懐の深さを存じ上げていますから、そのような
方が人の恨みを買うとは到底信じられませんでした。相手を恨もうに
も、容疑者自身がその後服毒自殺してしまっているので、ますます混
乱するばかりです。

 もちろん、私みたいな1ファンより、娘である安室さん本人が一番
の悲しみにくれていることでしょう。私は彼女に何か慰めの言葉を贈
りたい、と思いつつも、どんな言葉を贈ればいいのかまるで分かりま
せん。供花をプロダクション事務所に贈ることも考えましたが、それ
すらも事務所の迷惑になるということを知り、あきらめました。
 今、私のような1ファンが安室さんに贈ることの出来る言葉は、
「がんばれ!」の一言です。もちろん、普段でさえ、歌手として、
SAMさんの妻として、温大君の母親として、すでに十分にがんばっ
ているのに、このような試練にさらされ、これ以上がんばれ、と言う
のは酷な気もしています。しかし、安室さんなら乗り越えられるはず。
20歳で結婚した時の記者会見でも、「なぜか自信あるんです」と答
えていたのが印象に残っています。実年齢こそまだ21歳の安室さん
ですが、恵美子さん譲りの気丈さ、タフさで、きっと乗り越えてくれ
るのだと信じています。奈美恵、がんばれ!