Namie Amuro Tour 2001 "Break The Rules"

またコンサートの季節が始まったなぁ（ライブは冬も行ったけど）。

　ツアータイトルの通り、Break The Rules、いろんな演出でこちらの
予想を裏切り、とても新鮮で素晴らしいコンサートだった。

　先ず曲順。
 1.Break The Rules
 2.LOVE 2000
 3.never shoulda
 4.Better Days
 5.LOOKING FOR YOU
 6.Something 'bout The Kiss
 7.Can you celebrate?
 8.Try Me - 太陽のSEASON（メドレー）
 9.You're My Sunshine
10.no more tears
11.Respect the Power of Love
12.CROSS OVER
13.Please Smile Again
14.Don't wanna cry
15.think of me
(encore)
16.Body Feels EXIT
17.Chase The Chance
18.NEVER END
19.NO MORE TEARS REMIX

　オープニングの直前に安室さんとスタッフの打ち合わせ風景が左右の
スクリーンに映し出される。確かにステージにはジオラマと同じセット
がある。
　１曲め、Break The Rules。なんと、ずっとシルエットの向うで１曲
歌ってしまった。ただし本人の姿はスクリーンには映し出されている。
しかしこの方が観客側は煽られた感じで盛り上がります。２曲目にLOVE
2000を配し、バックダンサーとのフォーメーションをバッチリ決め、一
気にヒートアップ。３曲目まで飛ばした後、最初のＭＣ。ダンスのカッ
コ良さに比較してちょっと照れ屋さんらしいキュートなトークがたまら
んっす（笑）。
　５曲目のLOOKING FOR YOU、全歌詞英語を生ライブでもやってくれま
した。そして７曲め、ここでCan you celebrate?が来るとは思わなかっ
た。逆にこちらの心の準備が出来ていない時に歌われたので、なんか深
く刺さるよねぇ。とにかく、この曲には膨大な物語が詰まっているので
何度聴いても感動する。何と言っても、彼女はこの歌の中のドラマを実
際に生きてしまったのだから、これ以上の説得力はない。
　更に何と、Try Meである。東芝ＥＭＩ時代のこの曲をよもや歌ってく
れるとは思わなかったので、それだけで思わずエキサイトしてしまう。
彼女が成長して、どんどん素晴らしいアーティストになっていくのを喜
ぶ一方、やはり昔からのファンと言うのはそういう変化に、手の届かな
いところに行ってしまう感じで一抹の寂しさというものがあるもの。そ
ういうファン心理に見事に応えてくれたので、思わず舞い上がってしまっ
た（笑）。しかも太陽のシーズンとのメドレー形式。あぁステージ上に
スーパーモンキーズ＝ＭＡＸがいればなあ（妄想）。You're My Sunshine
のあとのインターミッションで安室さんのコメントフィルムがスクリー
ンに流れる。先ほどの打合せシーン同様、彼女がコンサート全体に対し
て一生懸命アイディアを出していたことがうかがわれる。もはや彼女は
小室さんからも独立した１アーティストになったのではないか、そうい
う印象を受けた。
　ファッションリーダーの側面も持つ安室さん、衣装替えもステキ。特
にno more tearsでのジージャンに花柄スカート、みたいな決して派手
じゃない衣装で可愛さが引き立つところなんかは溜息出ますね。アンコー
ル前のしめはthink of me。
　アンコールもまた全盛期のBody Feels EXITやらChase The Chance
と来れば、嫌が応にも盛り上がる。もちろんツアーはニューアルバムリ
リースをしたがえての物だから“現在の”安室奈美恵のコンサート、決
してナツメロ大会ではない。それを敢えてこうしたスタンダードを持っ
てくるのは、なんか大人のアーティストとして吹っ切れたんだろうな、
と思う。彼女ほど波瀾万丈に満ちた人生を送っているアーティストは他
にいない。しかし彼女はそれらを乗り越えて今もトップアーティストの
地位にいる。優れたエンターテインメントであった一方、まさに彼女の
人生が投影されたようなリアリティ溢れたコンサートが出来上がった。
会場は当然ながら若い人が多数だが、これは酸いも甘いも知っている大
人たちにこそ訴えるコンサートなんじゃないだろうか。そんなことを思
いながら帰路に就いた。

＃しかし、ヒマワリ持ってた人が多数だったのに、HimAWArIやらなかっ
＃たのは残念でしたね。